事例・実績

ライブスペースの音響設計

SOUND & BAR HOWL

2016

東京都中央区(2021年閉店)

ホステル地下1Fのライブスペースの音響設計を行なった。
クラブなど、100㎡未満の狭い空間は音響飽和しやすいため、独自開発した角柱体の造形によって高音域の拡散性を十分に確保するとともに、低音域の吸音処理を丹念に行った。
クラブ音楽の演奏時にはYosi Horikawaによる電気音響設備の性能を十分発揮できる空間となっている。一方、フルート、ギターなど、クラシック器楽曲のライブ演奏にも対応するよう、残響可変の仕組みも組み入れている。

サウンドアートの設計支援

茅野市民館(伝声菅)

2006

長野県茅野市

音環境デザイナー庄野泰子氏の作品。
音の送受話器となるアート作品を、中庭を挟んで20mの距離を伝声管で接続している。
ガラス越しに遠くに見える相手の声が、すぐそばで発声しているように聞こえる。
伝声管の太さや地中への設置方法など、最適な仕様を波動シミュレーションや実験によって決定した。

サウンドアートの設計支援

Tin-Kin-Pin

2003

新潟県十日町市

音環境デザイナー庄野泰子氏の作品。
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ内に設置。
作者が独自開発した音具に対して、松之山の湧き水が水琴窟のような爽やかな音を創り出し、キョロロの塔の中を響き渡る。
音を発生させた湧き水は再び下流の棚田へと戻り、自然環境の中で循環する。
ここでは塔の最上階まで音が到達するように、波動音響シミュレーションによって、音具周辺の塔形状の設計支援をした。